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高校生に工務店の仕事を知ってもらおう!

昨日12月15日に埼玉県立大宮工業高校にて高校生に工務店の仕事を知ってもらうためのセミナー「家をつくるという大切な仕事をする工務店」を開催しました。
埼玉県では授業の一環として「スペシャリストに学ぶ」という時間を設けているそうで、今回は160名の生徒のうちの約半分がこのセミナーの聴講を希望し、会場には70名ほどの高校生が集まりました。
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まずは、現役の大工さんである青木工務店の渡辺豊氏、丸山工務店の矢作拓也氏からそれぞれ大工になったきっかけや、仕事の魅力などをお話いただきました。
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また、野辺専務理事を交えたパネルディスカッションでは「自分のやったことが形となって残るのがいい」、「お客さん『ありがとう』と言ってもらったり、新築祝いに呼んでもらったりすると嬉しい」とやりがいや嬉しいこともある反面、「家が完成したからって自分の仕事は終わりじゃない。自分の仕事に対してはずっと責任があるからいつもドキドキしている」、「大工の道はつらい。なんとなくならやめた方がいいい」などストレートかつシビアな話もありました。
しかし、矢作氏からの「大工になりたい人はいますか?」という質問には半数近くの人が手を挙げ、思わず「おお~っ」と驚嘆の声を漏らしつつ、嬉しそうな笑顔を見せていました。
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続いて、大和工務店の鈴木晴之氏に「現場監督」という仕事について話していただきました。
「現場監督をやりたいという人はそうそういない」と始まり、自分が監督になったきっかけや現場監督としての仕事の概要の他、「大工からも設計からも会社からも怒られて板挟みになる」といった苦労話?!も・・・。
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「一生懸命仕事をしていると、大工さんたちも見ていてくれているので、一人前になると大工からも設計者からも頼られ、相談されるようになる。自分で提案し、采配していくと『自分の家』になっていく喜びと楽しみがある」といった話が印象的でした。
特別ゲストとして、丸山工務店の岡田洋一氏からは「家づくりは一人じゃできない。目配り、手配り、気配り、心配りが大切。自己チューじゃできないってことをよく覚えておいて」という投げかけの後、最後は鈴木工務店の鈴木亨氏からスライドを使った工務店のつくる家づくり「いい家づくりのための設計の役割」について話がありました。
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たくさんのスライドを見せながら、最後に「とにかく建築に興味があるなら、いい住宅、いい建築を見て歩こう」とアドバイスが。

短い時間の中で工務店の仕事を一度に伝えるというのはなかなか難しく、また1、2年生ということもあってなかなか実感を伴えなかったこともありますが、熱心に聞いてくれた生徒さんの姿もあり、是非またこういった機会をもうけて、じっくりとやってみたいと思う会でした。
by sarex | 2005-12-16 18:36 | 事務局からの報告